2018年11月稲田コラム

2018年11月稲田コラム

2018.11.07

肩関節脱臼は往々にして脱臼し易い習慣性脱臼をおこします。衣服の着脱、物を持ち上げたり 手を振ったり回したり日常的に何でもない動作にて脱臼します。原因としては脱臼時の 整復の不完全、特に病院等で麻酔下にての整復は肩関節周辺の筋腱、靱帯を必要以上 に伸長して肩関節を補強する能力機能が低下してしまいます。 整復後の適切な物理療法や運動療法が施行が為されていないこともその一つです。 脱臼整復後5 ....

2018.11.05

一方、後方脱臼は稀ではありますが交通事故や転倒で肩関節に直達外力が加わった時に 肩甲骨烏口突起部を骨折して肩甲骨の上に乗るように脱臼します。骨折を伴いますので 猛烈な疼痛と肩甲骨部の強い腫脹が発生します。脱臼の整復は徒手療法も行えますが 骨折した肩甲骨烏口突起を外科的手術にて金具固定してから麻酔下で脱臼整復が 行われます。理論上は脱臼の整復が優先されますが整復しても再脱臼する恐れが ある ....

2018.11.02

肩関節脱臼は概ね前方脱臼と後方脱臼に分類されます。頻度的には前方脱臼が圧倒的 に多いです。青壮年層に多く今までの臨床経験ではママさんバレーでスパイクを強打した際 の負傷が多いです。ボールを打った瞬間腕が前方へ飛んでいく感じで肩関節が一定以上の運動 が出来なくなります。上腕骨骨頭部が鎖骨の下まで転位します。腕のふくらみは消失して三角筋が 凹んでで見えます。受傷時の応急法は紐やタオル等を首から ....
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